ガーデニング

寄せ植えやお部屋を飾るあしらいなど、
簡単に季節の植物を楽しむポイントを紹介。

2024年04月19日

野菜とハーブの寄せ植え

葉もの野菜やハーブで食卓をいろどり豊かに

春から初夏は家庭菜園のスタートには絶好の季節。
サラダや料理のいろどりになる葉もの野菜と香りのアクセントになるハーブの寄せ植えをつくって、
気軽に家庭菜園を楽しみませんか。

①材料の選び方

寄せ植えに使いやすい野菜

複数の野菜を寄せ植えにするなら、少しずつ収穫できる葉もの野菜がおすすめです。
たとえばリーフレタスは、大きく育てて株ごと収穫することもできますが、外側の葉から少しずつ収穫することもできる野菜です。また、「ベビーリーフ」の名でスーパーや園芸店に並ぶ野菜は、特定の野菜ではなく、水菜、リーフレタス、カラシナ、ルッコラなどの若葉のこと。こうした葉もの野菜から好みのものを選びましょう。

カラーリーフになる野菜

茎や葉が美しいスイスチャードやケールなどを使うと、寄せ植えがいろどり豊かになります。スイスチャード、ケールとも外葉から収穫できる野菜です。

スイスチャードケール

料理のアクセントや風味づけのハーブ

少量を料理のアクセントとして使うハーブは、袋入りのものを買うと一度に使いきれず、鮮度が落ちてしまうことがあります。ディルもその一つ。自分で育てると必要な分をその都度収穫でき、いつでも新鮮なものを使うことができます。

ディル

エディブルフラワー

華やかさをプラスしたいなら、ナスタチウム、カレンデュラなどエディブルフラワー(食用花)をプラスしてみましょう。
苗を購入するときは、必ず食用可能なものを選びます。鑑賞用の苗は、食用に向かない薬剤が使われていることがあるので注意が必要です。

ナスタチウム

②寄せ植えのつくり方

使用した野菜やハーブ

手前左から、ベビーリーフmix、ナスタチウム、リーフレタス
後方左から、スイスチャード、ディル、ケール

今回は「日当たりを好むもの」「サラダのいろどりや料理のアクセントになるもの」をテーマに選んでみました。寄せ植えにするときは、好みの栽培環境が似ている野菜を選んだ方が、それぞれがうまく育つ確率が高くなります。

配置のポイント

ポットから苗を抜く前に色合わせや配置を確認します。今回は手前中心にエディブルフラワーのナスタチウム、その両側に草丈が低いベビーリーフミックスやリーフレタス、後方は色のバランスを考えて、左からスイスチャード、ディル、ケールを配置しました。

つくり方

鉢底にネットを敷き、鉢底石を入れてから、野菜とハーブ用の培養土(元肥入り)を入れて植え込みます。表土は鉢の上部より2cm程度下になるようにすると、水やりの際に一時的に土かさが増して鉢から溢れるのを防ぐことができます。
植え付けが終わったら、最後にたっぷりと水を与え、日当たりが良い場所で管理します。その後の水やりは、鉢の表面の土が乾いたら鉢底から水が流れ出てくるくらいたっぷりと与えます。

③収穫方法

収穫のコツ

植え付け後、新しい葉が次々と出てきたら収穫開始です。収穫する時間帯は、朝か夕方に。一度に摘みとらず、外側の葉から少しずつ収穫します。花は開花したての新鮮なうちに収穫しましょう。収穫のついでに黄色くなった葉や花がらがあれば取り除きます。

日々の料理に利用しよう

さまざまな葉の色を組み合わせると、料理の見栄えがぐんとアップ。食卓がいろどり豊かになります。
今回の寄せ植えに使用したディルは、サーモンのマリネやキュウリのピクルスによく使われるハーブです。細かく刻んでハンバーグ、餃子、オムレツなどの具材に入れると、少量でも味わい深い仕上がりになります。

④タネからでも簡単!ベビーリーフ栽培

ベビーリーフは、タネから育てるのも簡単です。真夏と真冬以外ならいつでもでき、収穫までの日数が短く作業も少ないので、慣れてきたらチャレンジしてみませんか。

栽培方法

1)寄せ植えと同じように鉢底ネットを敷き、鉢底石を入れてから土を入れます。タネをまく前に、まずはたっぷりと水やりをして土を湿らせておきます。
2)タネが重ならないようにパラパラと土にまき、薄く土をかけます。
3)まき終わったら、やさしい水流で水をやり、土を乾燥させないようにしながら発芽を待ちます。
4)発芽した芽が混み合った部分は、その都度ハサミで間引きます。間引いた葉はスプラウトとして食べることができます。発芽しなかった部分があれば、追加でタネをまきましょう。
5)収穫開始の目安はタネまきから約1ヶ月後です。
6)収穫は好みの葉のサイズで行い、何回かに分けて繰り返し収穫できます。

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