ご入居の前に安全に家庭内暮らすために事故防止災害・天災・対策害虫などの巻末資料台風・大雨地震凍結・雪害雷・雹・竜巻火災害虫・獣害・鳥害チェックリストOWNER'S BOOK50音順索引P59ここでは1995年に起こった阪神淡路大震災の実例を基に、地震時の火災の対策について紹介します。地震の際、沿岸部では津波にも注意が必要です。ここでは、津波の対策や注意点を紹介します。□ 詳しくはP47へ1995年の阪神淡路大震災で起きた火災原因は、電気による発熱体が最も多く、全体の3割を占めていました。避難の際は分電盤を遮断し、使用中の電気器具の電源を切るようにしましょう。また、地震後に電気器具を使用するときは、ガス漏れや電気コードの安全確認をしてください。ふだんから、使用しない電気器具のプラグはコンセントから抜いておきましょう。津波は進む速度が速く、海岸近くで100mを10 秒の速さで押し寄せるといわれています。津波から身を守る最も効果的な方法は速やかに避難することです。津波の発生を知らせる津波警報は、海岸近くだと津波の到達に間に合わない可能性もあります。海辺や河川で地震を感じたら、速やかに高台に避難しましょう。津波は何度もやってきて、第何波が最大規模の津波となるかわかりません。安全な場所に避難したら、警報や注意報、避難勧告などが解除されるまでそこに待機して、危険な場所には近寄らず、帰宅も控えてください。ラジオやテレビなどから正しい情報を入手するように心掛け、冷静に行動してください。[ 津波警報 ]大津波…高いところで3m程度以上の津波が予想されますので、厳重に警戒してください。津波…高いところで2m程度の津波が予想されますので、警戒してください。[ 津波注意報 ]高いところで0.5m程度の津波が予想されますので、注意してください。阪神淡路大震災の火災285件のうち、146件では初期消火が行われ、そのうち、54件が火災の鎮火に対して有効であったといわれています。消火に用いられた物は消火器がもっとも多く、81件。初期消火成功率も46.9%と高い値を示しています。このことから初期消火の重要性と、消火器の高い効果がうかがえます。いざという時に初期消火できるよう、消火器の使い方を確認しておきましょう。沿岸部で地震が起きた時に気をつけなくてはいけないのが、津波です。津波は海底で大きな地震が起きたとき、海底の地形が変動することによって発生します。津波は通常の波と異なり、波長がはるかに長いのが特徴です。このため、それほど波が高くない津波でも、大きな被害が発生する危険があります。津波による災害の発生が予想される場合は「津波警報(大津波、津波)」または「津波注意報」が発表されます。津波警報が発表されたら速やかに高台へ避難してください。初期消火が大切沿岸部では津波の危険もあり津波警報・注意報安全に暮らすために/災害・天災・害虫などの対策電気が起因の火災にもご注意を津波の危険があるときは速やかに避難を安全が確認されるまで安全な場所で待機
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